表題の通り、『通船川総合流域防災事業(環境整備)護岸改修(津島屋工区)工事』が竣工
いたしました。
それでは『現場代理人の声』をどうぞ。
通船川は昔、阿賀野川の本流であり、現在の阿賀野川河口は江戸時代に度重なる水害から
地域を守るため、新発田藩により開削された洪水時用の放水路が本流化されたものです。
よって通船川付近は地盤が低く、信濃川河口の山ノ下排水機場で排水することにより
通船川の水位を阿賀野川本流より2mほど低く保つことで地域を水害から守っています。
本事業は、通船川の堤防を地盤改良により地震から守ること・通水断面を広く確保すること
による機能保全と、護岸に魚の隠れ家となるブロックを使用することによる、環境保全を目的
とした事業です。
本事業が始まる前の通船川(平成17年撮影)
昭和30年代に施工された鋼矢板は腐食が酷く背面の土砂が流れ出ています。
川幅も狭く両岸とも矢板護岸でまるで排水路のような景観でした。
工事着手前(平成27年7月撮影)手前左側の砂地が施工個所です。
奥に見えるところはすでに工事が終わってるところです。
ブロック積完了(平成28年5月撮影)ブロックの中に丸太があり、小さな魚の住処となります。
完成(平成28年6月撮影)無事通水いたしました。今後左岸側・右岸堤防と続いていきます。
ちなみに真ん中にあるのは半川締切といい、工事を行う側に水が流れないように上流側を
締め切って水を止め作業を行うためにあります。
現場は住宅街の真ん中で、付近の皆様には騒音・振動等で大変ご迷惑をおかけ致しましたが、
皆様ともあたたかく見守っていただき誠に感謝いたしております。
又、現場ではボイリングやパイピングにより作業も難航いたしましたが、発注者様はじめ
協力会社の皆様他、多くの方々のおかげで無事完成できたこと、大変ありがとうございました。
阿賀野川の歴史が解ります。興味のあるかたは是非ご覧ください。
http://www.aganogawa.info/archives/19374
※一般社団法人あがのがわ環境学舎様 「阿賀野川ものがたり1」